訪問リハビリテーションとは?

 

 訪問リハビリテーションは自分らしく暮らすために、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が出向いて、リハビリテーションの概念に基づいた支援を行うサービスです。健康状態を把握した上で、生活機能や背景・環境因子を評価し、本人や家族等への直接的な支援と多職種への助言等の間接的な支援を行います。

 

現在は今までの人生の延長であり、未来につながっていきます。その未来につなげていくために、その人の人生(物語)に合わせてサポートしていくことは訪問リハビリテーションの得意とする領域であり、様々な人生や価値観、生活環境などに応じて個別性の高いアプローチを行います。個人的な背景や多様な生活環境に対して、心身機能を適応させ、共に暮らす家族や地域社会の中で「役割」や「存在価値」を見出した暮らしを目指します。

  

訪問リハビリテーションの主な役割

 

・退院後の在宅生活の安定化支援

 退院後の生活が不安定な時期に、心身機能や生活環境の変化に対応し、安定化を図ることを訪問リハビリテーションではサポートします。入退院により身体機能や生活機能は変化してしまいます。その変化に合わせて、運動療法や生活環境調整を行います。

 

・在宅生活の継続支援

 安定した日常生活を送ることができるように訪問リハビリテーションではサポートします。疾病だけでなく、加齢によっても身体機能や生活機能は衰えていきます。運動療法や生活環境調整により機能低下の予防を図ったり、状況に応じて新しい生活様式を提案したりすることにより、在宅生活が継続できることを支援します。

 

・活動・参加の支援(生活活動の再構築と援助)

 生活活動の活性化や社会参加を促進していくことを訪問リハビリテーションではサポートします。自宅内に限らず、自宅外での活動促進や地域資源の活用を積極的に進めていきます。日々の生活に楽しみや役割を持てるように一緒に考えていきます。

 

・人としての尊厳を全うすることの援助

 終末期や重度の障害を抱えた方に対して、人としての尊厳を全うすることを訪問リハビリテーションではサポートします。「したい」や「やりたい」という声を大切にして、運動療法や生活環境調整、社会資源の活用など様々な要素を取り入れて、目的が果たせるよう一緒に取り組んでいきます。

病気やケガを患った後も人生は続きます。

自宅で過ごしたい!

そんな思いを大切にしたいです。

 

津市内の在宅リハビリに関わる療法士が協力し合って、在宅生活を諦めないことを目標に集結しました。